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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2025年3月25日

治験依頼者
中外製薬株式会社
疾患名(jRCTに掲載) 【肺がん、乳がん】などの胸部のがん
肺がん
進行又は転移例に対する標準治療による治療歴のあるKRAS G12C陽性進行又は転移性非小細胞肺癌
管理ID(治験ID)
治験名

治療歴のあるKRASG12C陽性の進行または転移性の非小細胞肺がん患者さんを対象とした、divarasibの有効性と安全性をソトラシブまたはadagrasibと比較評価する第III相、ランダム化、非盲検、多施設共同試験

治験のフェーズ

第3相

問い合わせ先
中外製薬株式会社:clinical-trials@chugai-pharm.co.jp
治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:RO7435846 治験薬一般名(日本語):- 治験薬一般名(英 語):divarasib
Divarasibは経口の薬剤で、KRAS G12C*遺伝子変異をもつKRASタンパク質を選択的に阻害し、がん細胞の増殖を抑えることが期待されています。* KRASを含むRASは細胞の増殖に関わるタンパク質で、この遺伝子に変異が起きると、必要のない時にもRASタンパク質が作られ、細胞が増殖し、がんが発生しやすくなることが知られています。
治験成分記号:- 治験薬一般名(日本語):ソトラシブ 治験薬一般名(英 語):sotorasib

治験の概要

本治験の目的は、KRAS G12C遺伝子の変異を有する肺がんの患者さんを対象として、divarasibの効果や体への影響をソトラシブまたはadagrasib※と比較することです。※adagrasibは肺がんの治療薬として厚生労働省から承認されていないため、日本では使用しません。本治験では、以下の条件(ただし、これらに限定されません)を満たす方を対象としています。

• 進行または転移が認められる非小細胞肺がんと診断された方

• 以前に非小細胞肺がんに対する全身療法を受けたことがある方

• KRAS G12C遺伝子の変異を有することが確認された方


また、以下のいずれかに該当する(ただし、これらに限定されません)方は、この治験に参加することはできません。

• Divarasibまたはソトラシブの成分に対する過敏症のある方

• 経口薬の服薬が困難である、または薬剤の体内への吸収に支障があると判断されている方

• KRAS G12C遺伝子の変異の他に、がんの発生原因として既に知られている遺伝子の変異を有することが確認された方

• 治験薬の服薬開始前14日以内に、経口または点滴の抗生物質による感染症の治療を受けた方

• KRAS G12C阻害薬またはpan-KRAS/RAS阻害薬を使用したことがある方

• 治験への登録前6カ月以内に、肺へ30Gyを超える放射線治療を受けた方

• コントロールできないがんに伴う痛みがある方

• 抗がん剤による治療の副作用が継続している方

• 5年以内に非小細胞肺がん以外の悪性のがんの診断を受けた方(ただし、担当医師が現在のがんの状態を総合的に判断し、ご参加いただける場合もあります)

ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。

治験の実施方法の概要と注意事項

本治験では、国内においてはdivarasibかソトラシブのグループのどちらかに割り当てられます(ランダム化)。治験実施医療機関の医師による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方にはどちらかの薬剤を服用いただきます。なお、本治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。また、治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関からの直接説明を受けていただく必要があります。まずは担当医師にご相談ください。

病院名 jRCTを参照

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