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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2024年11月13日

治験依頼者
MSD株式会社
疾患名(jRCTに掲載) 【前立腺がん、精巣腫瘍】などの男性特有のがん
前立腺がん
転移性去勢抵抗性前立腺癌
管理ID(治験ID)
治験名

MK-5684-01Aサブ試験:転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)患者を対象にMK-5684を含む複数の併用療法又はMK-5684単独療法の安全性及び有効性を評価するMK-5684-U01マスタープロトコルのアンブレラ第Ⅰ/Ⅱ相サブ試験

治験のフェーズ
第1-2相
問い合わせ先

企業名:MSD株式会社

問い合わせ先:MSDJRCT問合せ窓口 msdjrct@merck.com

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:MK-5684 治験薬一般名(日本語):- 治験薬一般名(英 語):-

MK-5684は副腎の機能に対して作用します。副腎は腎臓の上部にあり、ホルモン(ステロイド)を分泌します。これらのホルモンは、血圧などの重要な身体機能を調節しています。

しかし、これらのホルモンの中には、腫瘍の増殖を促進してしまうものもあります。MK-5684は副腎におけるすべてのステロイドの産生を阻害し、腫瘍の増殖を促進するステロイドの産生も阻害します。MK-5684を使用するすべての患者さんは、体に必要なホルモン量を維持するために、2種類のホルモン補充療法薬(デキサメタゾンおよびフルドロコルチゾン)を使用します。

治験の概要

この治験は、精巣からのホルモン分泌を阻害する薬物療法または手術を受けた後に前立腺癌が悪化し前立腺外に広がった男性の患者さんに、MK-5684を使用してもらう研究です。この状態は転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)と呼ばれます。MK-5684は開発中にあり、いずれの疾患や症状に対しても承認されていません。 この治験では、MK-5684の単独療法、またはmCRPCの治療に使用されている異なる3種類の薬剤(オラパリブ、ドセタキセル、またはカバジタキセル)のうち1つとの併用療法について調べます。MK-5684とこれらのいずれかの薬剤との併用投与も開発中にあります。

今回の治験の目的は、

? MK-5684の単独療法およびオラパリブ、ドセタキセル、またはカバジタキセルとの併用療法の安全性を調べることです。

? MK-5684をオラパリブ、ドセタキセル、またはカバジタキセルと併用投与する際の推奨用量を決定することです。

? MK-5684の単独療法およびオラパリブ、ドセタキセル、またはカバジタキセルとの併用療法の治療効果を調べることです。

ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。

治験の実施方法の概要と注意事項

この治験にご参加いただく期間は、あなたの健康状態と治験薬に対する副作用によって変わります。

この治験には3つの段階があります。

? スクリーニング期間:最初に、あなたがこの治験に参加できるかどうかを治験スタッフが確認いたします。これはスクリーニングの段階と呼ばれ、約6週間続きます。この間に、1回以上来院していただきます。

? 治験薬の使用期間:あなたが治験に参加できる場合、次のステップとして治験薬を使用する段階に入ります。あなたのがんが悪化せず、許容できない副作用がみられるまで、治療期間が続きます(ドセタキセルおよびカバジタキセルは最大10回投与することができます)。 あなたがグループ1(MK-5684のみ投与)またはグループ2(MK-5684とオラパリブを併用投与)の場合、治療期間の最初の3ヵ月間は約2週間ごと治験実施医療機関に来院していただきます。その後は4週間に1回来院していただきます。 あなたがグループ3(MK-5684とドセタキセルを併用投与)またはグループ4(MK-5684とカバジタキセルを併用投与)の場合、最初の1ヵ月は毎週、その後は1ヵ月に2~3回の頻度で静脈内投与を中止するまで治験実施医療機関に来院していただきます。その後は1ヵ月に1回来院していただきます。

? フォローアップ期間:MK-5684の使用が終わると、フォローアップの段階に入ります。フォローアップ期間の長さは、あなたの健康状態とあなたが治験薬の使用を中止した理由によって決まります。

? すべての患者さん

治験薬の最終投与から約4週間後に、安全性フォローアップのために1回以上来院していただきます。 (安全性フォローアップ来院の前に)MK-5684の最終投与から2週間後にフォローアップのために来院していただくこともあります。 その後約6ヵ月間は追加のフォローアップのために来院していただきます。また、治験担当医師の判断により、この期間中もデキサメタゾンおよび/またはフルドロコルチゾンの使用を継続する場合があります。これらのフォローアップのための来院は、2ヵ月間は月1回、その後は2ヵ月に1回の頻度で実施します。治験担当医師の判断により、この期間中もプレドニゾン/プレドニゾロンの使用を継続する場合があります。このスケジュールについては、治験担当医師または治験スタッフがあなたと話し合います。

? 追加のフォローアップのための来院(すべての患者さん)

追加のフォローアップのための来院スケジュールは、治験薬の使用を中止した理由によって異なります:

‐ がんが悪化したために治験薬の使用を中止した場合、それ以降のフォローアップのための来院はありません。

‐ その他の理由で治験薬の使用を中止した場合は、6ヵ月間は2ヵ月に1回、その後は3ヵ月に1回、フォローアップのために来院していただきます。

? 以降の連絡

フォローアップのための来院を終了した後は、約3ヵ月ごとに治験担当医師または治験スタッフが電話であなたの健康状態を確認します。

? 来院間の連絡:治験薬の使用期間およびフォローアップ期間を通じて、治験担当医師または治験スタッフは、電話または他の承認された方法によってあなたに連絡し、あなたの健康状態を確認します。治験担当医師または治験スタッフから連絡があった場合には、お話しするようにしてください。

専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。

なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。

また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。

病院名

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