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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2024年5月21日

治験依頼者
MSD株式会社
疾患名(jRCTに掲載) 【白血病、悪性リンパ腫】などの血液・リンパのがん
白血病
慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫
管理ID(治験ID)
治験名

未治療の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫患者を対象にMK-1026と対照薬(治験担当医師が選択したイブルチニブ又はアカラブルチニブ)を比較する第Ⅲ相無作為化試験(BELLWAVE-011試験)

治験のフェーズ
第3相
問い合わせ先

MSDJRCT問合せ窓口 連絡方法(メール):msdjrct@merck.com

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:MK-1026 治験薬一般名(日本語):ネムタブルチニブ 治験薬一般名(英 語):Nemtabrutinib

MK-1026はブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)と呼ばれる、B細胞性腫瘍の発症、進展に関与するたんぱく質を標的とします。BTKたんぱく質の働きを阻害することで、がんの増殖を抑制すると考えられています。

治験の概要

この治験はMK-1026を慢性リンパ球性白血病(CLL)または小リンパ球性リンパ腫(SLL)の患者さんに使用してもらう研究です。

MK-1026は試験段階のくすりであり、CLLまたはSLLに対して承認されていません。

この治験ではCLLおよびSLLに対してMK-1026を以下の2種類のくすりと比較します。

イブルチニブ

アカラブルチニブ

この治験で使用するイブルチニブおよびアカラブルチニブは、日本を含む一部の国でCLLおよびSLLの治療薬として承認されています。

今回の治験の目的は、MK-1026の有効性と安全性をイブルチニブまたはアカラブルチニブと比較することです。

使用する治験薬は、どのグループに割り当てられるかによって変わります。この治験では、以下の2つのグループのいずれかに割り当てられます。

グループ1:MK-1026

?グループ2:イブルチニブまたはアカラブルチニブ

MK-1026が使用される確率とイブルチニブまたはアカラブルチニブが使用される確率は同じです。

グループ2に割り当てられる場合、治験担当医師がイブルチニブまたはアカラブルチニブのどちらを使用するか決定します。

ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。

治験の実施方法の概要と注意事項

この治験には3つの段階があります。

■スクリーニング期間:最初に、この治験に参加できるかどうかを治験スタッフが確認いたします。これはスクリーニングの段階と呼ばれ、約6週間続きます。この間に、1回以上来院します。

■治療期間:治験に参加できる場合、次のステップとして治験薬を使用する段階に入ります。あなたの病気が進行(悪化)した場合、許容できない副作用がみられた場合、またはがんに対する新たな治療を開始する場合等を除き、治験薬の使用を継続します。

■フォローアップ期間:治験薬の使用が終わると、フォローアップの段階に入ります。

治験薬の最後の服用から約30日後に来院します。

フォローアップ期間に移行した時点であなたの病気が進行(悪化)しておらず、新たな治療をしていない場合は、約12週間ごとに来院します。

最後の来院以降は、約12週間ごとに治験担当医師または治験スタッフがあなたに連絡を取り、健康状態を確認します。

専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。

なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。

また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。

病院名

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