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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2024年4月5日

治験依頼者
大鵬薬品工業株式会社
疾患名(jRCTに掲載) 【前立腺がん、精巣腫瘍】などの男性特有のがん
前立腺がん
前立腺がん
管理ID(治験ID)
治験名

悪性腫瘍患者を対象としたTAS-116(ピミテスピブ)の併用療法を評価する第2相プラットフォーム試験

治験のフェーズ
第2相
問い合わせ先

大鵬薬品工業株式会社

TAS-116担当窓口連絡先 メール n-arimura@taiho.co.jp 電話 03-3293-2113

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:TAS-116 治験薬一般名(日本語):ピミテスピブ 治験薬一般名(英 語):Pimitespib

ピミテスピブは,がん細胞のHeat Shock Protein 90(HSP90)に結合して,HSP90の働きを抑えます.HSP90は,がん細胞に多く存在し、がん細胞の生存と増殖に必要な様々なタンパク質を成形することで、がん細胞を元気にさせています。ピミテスピブはこのHSP90を阻害することにより、がん細胞の生存と増殖を抑える効果があります.ピミテスピブはHSP90阻害剤ジェセリ錠?として,日本で「がん化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍の治療薬」として承認されています.

治験成分記号:- 治験薬一般名(日本語):エンザルタミド 治験薬一般名(英 語):Enzalutamide

エンザルタミドは前立腺がん細胞に対するアンドロゲン(男性ホルモン)の働きを抑え,がん細胞の増殖を抑える,新規ホルモン剤と呼ばれるお薬です.エンザルタミドはイクスタンジ錠?として,「去勢抵抗性前立腺癌及び遠隔転移を有する前立腺癌の治療薬」として承認されています.

治験の概要

本治験においてはFeasibility Part(忍容性パート)とExpansion Part(拡大パート)の2つのPartがあります.<忍容性パート>エンザルタミドと併用時のピミテスピブの最大耐量(許容できない副作用を引き起こすことなく投与できる薬の量)を決定します.<拡張パート>ピミテスピブとエンザルタミドの併用療法の有効性を評価します.主な組み入れ基準・文書で同意された方・18歳以上の方・転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)と診断されている方・mCRPCに対する1種類の新規ホルモン剤による治療を行ったが,進行してしまった方・全身状態が良好である方(歩行可能で軽い家事・事務作業はできる)主な除外基準・mCRPCに対してホルモン剤以外の治療を受けた方ただし他の条件も多数あり,本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります.

治験の実施方法の概要と注意事項

本治験は,非盲検,ランダム化(拡張パート)の第Ⅱ相試験です.治験の進捗により登録ができない時期があります.専門家による医学的判断の結果,登録の条件を満たす方には,忍容性パートではピミテスピブとエンザルタミドの併用療法,拡張パートではピミテスピブとエンザルタミドの併用療法またはエンザルタミド単剤療法のいずれかを服用いただきます.なお,ピミテスピブは,他の疾患に対して国内で承認されていますが,前立腺がんに対する有効性・安全性の評価を厳密な管理のもとに行う段階です. また,実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり,治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め,本治験への参加の可能性がある場合には,治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります.

病院名

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