更新日 2025年3月25日
治験依頼者
アステラス製薬株式会社
疾患名(jRCTに掲載)
【肺がん、乳がん】などの胸部のがん肺がん
【胃がん、大腸がん、食道がん】などの消化管のがん大腸がん
【肝細胞がん、膵臓がん】などの肝臓・胆のう・膵臓のがん膵臓がん
KRAS G12D陽性の膵臓がん、非小細胞肺がん、結腸直腸がん
管理ID(治験ID)
治験名
治療歴のある成人の固形がん患者さんを対象としたASP3082の試験
治験のフェーズ
第1相
問い合わせ先
アステラス製薬株式会社
くすり相談センター
連絡先(電話): 0120-189-371
治験成分記号 (治験薬一般名) (作用機序情報)
治験成分記号:ASP3082
治験薬一般名(日本語):-
治験薬一般名(英 語):-
ASP3082はTarget Protein Degradation(標的タンパク質分解誘導)技術を用いた選択的KRAS G12D分解剤です。がんを引き起こす遺伝子変異の中で、KRASの変異は高頻度に発生し、その中でもKRAS G12Dは重要ながん関連遺伝子変異として知られています。標的タンパク質分解誘導は本来生体内に備わるタンパク質分解機構を利用して、標的タンパク質の機能を阻害する新しい創薬アプローチです。
治験成分記号:-
治験薬一般名(日本語):セツキシマブ(遺伝子組み換え)
治験薬一般名(英 語):cetuximab (genetical recombination)
セツキシマブはepidermal growth factor receptor (EGFR) の細胞外ドメインに結合し、受容体の活性化とその後の二量体化を防ぎます。これにより、EGFR を介したシグナル伝達が妨げられ、EGFR 依存性の腫瘍細胞の増殖が阻害される可能性があります。
治験の概要
本治験の主な目的は、ASP3082を単独又は一般的な抗がん剤のセツキシマブと一緒に投与した際の安全性(副作用の程度)を確認し, ASP3082を単独又はセツキシマブと一緒に投与する場合の適切な用量を見つけることです。
この治験に参加できるのは,KRAS遺伝子にG12D変異を有する局所進行性,切除不能又は転移性固形がんの成人の患者さんです。局所進行性とはがんが周囲の組織に広がっていることを意味します。切除不能とはがんを手術で取り除くことができないことを意味します。転移性とはがんが身体の他の部分に広がっていることを意味します。この治験に参加できるのは,標準療法を既に受けたことがある,又はそれらの治療法を受けることを希望されていない患者さんです。
ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。
治験の実施方法の概要と注意事項
本治験は2つのパートから構成されています。
パート1(ASP3082用量漸増)では,少人数の患者さんからなる異なるグループに,低い用量から高い用量のASP3082を単独又はセツキシマブと一緒に投与します。ASP3082とセツキシマブを一緒に投与されるのは,結腸直腸がんの患者さんのみです。
パート2(ASP3082用量拡大)では, 少人数の患者さんからなる異なるグループに,パート1で決定した最も適切と考えられた用量のASP3082を単独又はセツキシマブと一緒に投与します。
ASP3082とセツキシマブ(使用する場合)は,点滴で静脈から投与します。ASP3082の1つの治療サイクルは21日間です。セツキシマブは週1回投与します。治療による許容できない程度の医学的に好ましくない反応が確認される,がんが進行する,他のがん治療を開始する,患者さんが治験の中止を希望する,又は患者さんが治験のために来院しなくなるまで,治療を続けます。
本治験では、専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。
なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。
また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。
病院名
jRCTを参照
© 2021 Foundation for Promotion of Cancer Research.
×
×
×
×
×
×
閉じる