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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2024年5月21日

治験依頼者
エーザイ株式会社
疾患名(jRCTに掲載) 【胃がん、大腸がん、食道がん】などの消化管のがん
大腸がん
【肝細胞がん、膵臓がん】などの肝臓・胆のう・膵臓のがん
肝細胞がん
【悪性黒色腫、基底細胞がん】などの皮膚のがん
悪性黒色腫 基底細胞がん 有棘細胞がん その他の皮膚のがん
希少がん
消化管の希少がん 肝臓・胆のう・膵臓の希少がん 皮膚の希少がん
転移性又は切除不能の悪性黒色腫, 転移性又は切除不能の肝細胞癌, 転移性又は切除不能の大腸癌
管理ID(治験ID)
治験名

前治療歴のある特定の固形がん患者を対象としたE7386とペムブロリズマブの併用に関する非盲検,多施設共同,第1b/2相試験

治験のフェーズ
第1-2相
問い合わせ先

hhcホットライン連絡先(メール): eisai-chiken_hotline@hhc.eisai.co.jp

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:E7386 治験薬一般名(日本語):- 治験薬一般名(英 語):-

E7386 は、転写コアクチベーターであるCBPとβ-cateninの間のタンパク質-タンパク質相互作用を阻害し、Wntシグナルに依存した遺伝子発現を調節するCBP/β-catenin阻害剤です。E7386は、Wntシグナルの最下流であるCBP/β-catenin転写複合体に作用するため、リガンド依存性の活性化だけでなく、adenomatous polyposis coli(APC)やβ-cateninなどのWntシグナル因子の遺伝子変異に起因する活性化も阻害することが期待されます。

治験の概要

<治験の目的>


●第1b相パート

E7386とペムブロリズマブの併用療法の忍容性及び副作用(安全性)を調べ、第2相パートにおけるE7386の推奨用量を決定することです。第1b相パートの登録は既に終了しています。

●第2相パート

E7386とペムブロリズマブの併用療法の有効性を調べます。


<主な適格基準>

●同意取得時の年齢が18歳以上の男性又は女性。

●組織学的又は細胞学的に進行性(転移性又は切除不能)の特定の固形がんと診断され,標準的な全身療法に無効となった方。

 特定の固形がんの内訳は,悪性黒色腫(ぶどう膜悪性黒色腫を除く),大腸癌又は肝細胞癌である。

●(悪性黒色腫のみ)

 ・切除不能なIII期又はIV期で,局所療法が適応とならない。

 ・治験登録前に1レジメンのみ(又はBRAF遺伝子変異陽性の場合2レジメンのみ)の治療歴を有する。

●(大腸癌のみ)

 ・術後補助療法又は転移性がんに対して少なくとも2レジメンの全身療法歴を有する(転移性がんに対して4レジメンを超えない,少なくとも転移性がんに対する1レジメンの治療に対して病勢進行した方又は標準治療に不耐の方)。

●(肝細胞癌のみ)

 ・Barcelona Clinic Liver Cancer staging systemによりstage B(肝動脈化学塞栓療法[TACE]が適応とならない)又はstage Cと分類され,Child-Pughスコア Aの方。

 ・局所進行性又は転移性がんに対する治療として1レジメンのみの全身療法歴を有し、抗PD-1/PD-L1抗体の単独療法又は併用療法で病勢進行している。

<主な除外基準>

●E7386の投与歴を有する患者。抗PD-1抗体,抗PD-L1抗体,抗PD-L2抗体,又は刺激性・共抑制性T細胞受容体を標的とする他の薬剤(例:抗CTLA-4抗体,抗OX 40抗体,抗CD137抗体)の投与歴を有し,Grade 3以上のirAEによりその治療を中止している。

●脳又は硬膜下転移を有する。

●全身性の治療を必要とする活動性の感染症を有する。

●治験薬又はその賦形剤による重度の過敏症反応の既往を有する。

●免疫不全と診断されている。

●過去2年間に全身性の治療を必要とする活動性の自己免疫性疾患の既往を有する。

●現在肺臓炎を有する又はステロイド投与を必要とした(非感染性の)肺臓炎の既往を有する。

ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。

治験の実施方法の概要と注意事項

本治験は以下の2つのパートで構成されています。


●第1b相パート

E7386とペムブロリズマブの併用療法の忍容性及び副作用(安全性)を調べ、第2相パートにおけるE7386の推奨用量を決定することです。

E7386(経口投与)とペムブロリズマブ(静脈内投与)を治験計画に従って投与します。


●第2相パート

E7386(経口投与)とペムブロリズマブ(静脈内投与)の併用療法の有効性を調べます。

本治験では、ランダム化は行われず、専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治験薬が投与されます。


なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。


また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。

病院名

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