更新日 2025年3月18日
治験依頼者 |
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疾患名(jRCTに掲載) |
【白血病、悪性リンパ腫】などの血液・リンパのがん 悪性リンパ腫 未治療のFLIPI 2~5の濾胞性リンパ腫患者 |
管理ID(治験ID) |
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治験名 |
未治療のFLIPI 2~5の濾胞性リンパ腫患者を対象としてMosunetuzumab+レナリドミド併用療法の有効性及び安全性を抗CD20抗体+化学療法併用療法と比較する第III相多施設共同ランダム化非盲検試験 |
治験のフェーズ |
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問い合わせ先 |
中外製薬株式会社 clinical-trials@chugai-pharm.co.jp |
治験成分記号 (治験薬一般名) (作用機序情報) |
治験成分記号:RO7030816
治験薬一般名(日本語):-
治験薬一般名(英 語):Mosunetuzumab
Mosunetuzumabには,免疫と呼ばれる,感染した細菌やがんを認識して攻撃する力が備わっています。通常,免疫を担う細胞はがん細胞に近づくとそれを認識し,攻撃を始めますが,がん細胞の中には免疫細胞を無力化したり,免疫細胞をがん細胞から遠ざけたりすることで増殖し続けるものがあります。Mosunetuzumabは,がん化したB細胞の持つCD20と免疫細胞の一つであるT細胞の持つCD3というタンパク質に同時に結合する抗体医薬品で,両者に結合することによって免疫細胞をがん細胞に引き寄せて攻撃しやすくさせるお薬です。 この治験では,皮下注射製剤を使用しますが,国内外で静脈内注射製剤による治験も行われています。
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治験成分記号:-
治験薬一般名(日本語):レナリドミド
治験薬一般名(英 語):-
サイトカインの産生を調節する作用,がん細胞に対する増殖を抑える作用,血管新生を阻害する作用などの様々な作用が総合的に働いて,がんの進行を抑えます。また,染色体異常を有する造血幹細胞(リンパ球や赤血球,白血球などの血液細胞のもととなる細胞)の増殖を抑制し,減少した正常な血液細胞を増やします。
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治験の概要 |
この治験の目的は,Mosunetuzumabおよびレナリドミドによる濾胞性リンパ腫の患者さんへの効果や体への影響を既存の治療法と比較することです。 本治験では以下の条件を満たす方を対象としています。 ・組織や細胞を調べ,がん細胞の表面にCD20が存在している濾胞性リンパ腫(グレード1~3A)であることが確認されている ・濾胞性リンパ腫に対する治療を行ったことがない ・血液の働き,肝臓,腎臓等の機能が保たれている また、以下のいずれかに該当する(ただし、これらに限定されません)方は、この治験に参加することはできません。 ・WHO2016分類によるGrade3bのFL又はWHO2022分類による濾胞性大細胞型B細胞リンパ腫を有する患者 ・他のリンパ腫の既往がある ・濾胞性リンパ腫に対する局所放射線療法歴がある ・治療を要する活動性の自己免疫疾患を有する ・妊娠中,妊娠を予定している,又は授乳中である ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。 本治験で用いられている治験薬Mosunetuzumabは,がん化したB細胞の持つCD20と免疫細胞の一つであるT細胞の持つCD3というタンパク質に同時に結合する抗体医薬品です。 |
治験の実施方法の概要と注意事項 |
治験薬群・対照薬群どちらに割り当てられるかは,無作為(ランダム)に決まります。各群に割り当てられる確率は2分の1です。この治験では,どちらの群に入るか選べません。 専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。 なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。 また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。 |
病院名 |
jRCTを参照 |
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