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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2025年3月25日

治験依頼者
小野薬品工業株式会社
疾患名(jRCTに掲載) 【白血病、悪性リンパ腫】などの血液・リンパのがん
その他の血液・リンパのがん
再発又は難治性のT細胞リンパ腫及び慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫
管理ID(治験ID)
治験名

ONO-4685-05:再発又は難治性のT 細胞リンパ腫及び慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)患者を対象としたONO-4685 の単剤投与の忍容性及び安全性を評価する第Ⅰ相非盲検非対照用量漸増試験

治験のフェーズ
第1相
問い合わせ先

小野薬品工業株式会社

問い合わせ窓口:くすり相談室

連絡先(メール/電話):電話番号:0120-626-190

(受付時間:土・日・祝日を除く9:00-17:00)

メールアドレス:clinical_trial@ono-pharma.com

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:ONO-4685 治験薬一般名(日本語):- 治験薬一般名(英 語):-

T細胞リンパ腫は、人の体の白血球を構成する細胞の一つであるリンパ球のうち、T細胞とナチュラルキラー細胞という細胞ががん化した病気です。T細胞は血管などを通って全身をめぐっているため、がん化したT細胞は体のさまざまな部位で発生します。慢性リンパ性白血病(CLL)はB細胞ががん化した病気で、末梢血や骨髄、脾臓、肝臓、リンパ節でがんが増殖します。一方で小リンパ球性リンパ腫(SLL)はがん化したB細胞は末梢血や骨髄ではほとんどみられず、主にリンパ節でがんが増殖します。

人の体には、細菌やウイルスなどの外部から入ってきた異物や、がん細胞などの体内で発生した異物を認識して、これを排除しようとする免疫機能が備わっています。免疫機能を担当する細胞の一つとして、上述したT細胞が知られています。T細胞は、体内のがん細胞を攻撃する性質があります。T細胞の表面には、CD3と呼ばれるタンパク質が発現しています。また、T細胞リンパ腫やCLL/SLLのがん細胞の表面上には、PD-1と呼ばれるタンパク質が発現していることが報告されています。

ONO-4685は、CD3に結合する部位と、PD-1に結合する部位を持つ抗体です。ONO-4685は、CD3を介してT細胞と結合し、同時にPD-1を介してがん細胞と結合することで、活性化したT細胞によるがん細胞への攻撃を誘導し、がん細胞が除去されると考えられています。なお、この治験のバイオマーカーなどの解析により、これ以外のメカニズムも調べる予定です。

治験の概要

この治験では以下のT細胞リンパ腫のうち、18歳以上の患者さんを対象としています。

【末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)のうち、以下のサブタイプ】

- 血管免疫芽球性T 細胞リンパ腫(Angioimmunoblastic T-cell lymphoma:AITL)

- 末梢性T 細胞リンパ腫・非特定型(Peripheral T-cell lymphoma, NOS:PTCL-NOS)

- 濾胞ヘルパーT 細胞形質を伴う節性末梢性T 細胞リンパ腫(Nodal peripheral T-cell lymphoma with TFH phenotype:nodal PTCL with TFH)

- 濾胞T 細胞リンパ腫(Follicular T-cell lymphoma:FTCL)

【皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)のうち、以下のサブタイプ】

- 菌状息肉症(Mycosis fungoides:MF)

- セザリー症候群(Sézary syndrome)

【慢性リンパ性白血病(CLL)】

【小リンパ球性リンパ腫(SLL)】

ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。

治験の実施方法の概要と注意事項

本治験では、ランダム化は行われず、専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治験薬が投与されます。

なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。

また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。

病院名 jRCTを参照

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